「ルバンシュ」(revanche)とは、フランス語で「復讐」という意味。
このような化粧品会社らしからぬ意味を持つ社名をつけたのも、
ルバンシュの千田社長自身、それなりの思いがあったからだそうです。
この化粧品会社を起こすきっかけとなったのは、前身の食品研究会社に勤務していた時のこと。
ある健康食品メーカーから、「食品研究者がつくる安全な化粧品」の開発依頼を受け、
化粧品に関してほとんど知識のないまま手始めに行ったのが、既存化粧品の分析でした。
そこで、化粧品業界の現状に大きなショックを受けたそうです。
食品では禁止されている発癌性のある原料を用いたり、
天然素材や植物原料をうたい文句にしている商品にしても、
実際のところは、ほんのわずかな天然成分の他は、ほとんどは石油系の原料だったのです…。
それが堂々と自然派化粧品として売られている。
また、大手メーカー商品の大部分は、(旧)表示指定成分や石油系の界面活性剤を使用していますが、
これでは、素肌にも自然環境にも良くない影響を及ぼしてしまうとのこと。
そうした、業界のあり方に一石を投じたいという強い思いから、1990年、
前述の「復讐」(英語では「revenge」リベンジ)という名前を考え、
それをフランス語で表現することで語感を柔らかくし、社名としたそうです。